その日は、少年の16回目の誕生日だった。
母親は、流れ続ける日々に追われ、息子の誕生日すら忘れているようだ。
彼をつねに見守っている、けして眠らないガールフレンドに、誕生日の重要性を必死に説く少年。
「誕生日を知っているかい?」
「人間が生まれた日のこと??」
「そう、一年のうちで一回しかない、とても重要な意味を持つ日なんだ」
「私にも誕生日があるの??」
「…わからない…」
「私はバースディじゃなくて、ビルトディ(製造日)だわ」
静かに見つめ合う二人。。。
審判の日を招く元凶、人工知能タークを破壊し、人類滅亡の危機を食い止めるため、
未来からやってきた少年の父の兄。
タークの取引の手がかりを追って、必死にハッキングを続ける少年。
そんな様子をそっと見守る叔父デレク。
「…誕生日、おめでとう。ジョン」
「!? …なんで知っているの?」
「…君の30歳の誕生日を一緒に祝ったからね…」
「…そうか、そうだね。その日、僕はどんなだった?」
「そりゃぁ、スカンクみたいに酔っぱらってたさ(爆」
「ははは」
「さあ、ちょっと外に出かけないか。ビールをおごるよ」
「ぼく、まだ16歳になったばかりだよ」
「ならば、アイスクリームだ」
仲良くアイスバーを頬張りながら、芝生の広場を歩く二人。
ベンチに腰掛けて、草野球をやっている子供たちを眺めている。
デレクにとって懐かしく大切な風景。
審判の日まで、あと3年。
と、打った球を追って5歳くらいの男の子がジョンの近くにやってきた。
拾った球を手渡すと、男の子はジョンと同じ年格好の兄の元に駆け戻って行った。
ユニホーム姿の男の子の兄は、ジョンに会釈をして再び弟に向かって球を投げ始めるため、二人に背中を向けた。
彼のベースボールシャツの背中には、リースと記されていた。。。
ジョンは驚いてデレクの顔を見た。
「そう、彼はカイルだ」
「…」
「野球好きの、イケメンだろ。君のお母さんの好きなタイプだ」
「そんなこと、なんでわかるのさ?」
「わかるよ。ずっとそばにいて、カイルを見てきたからな」
「…」
「誕生日おめでとう…」
家に帰ると母サラが待っていた。
「今日はもうハッキングは止めて。ご飯を食べましょう」
「いや、急がないと」
「自分の誕生日ぐらい、楽しみなさい」
!?
「息子の誕生日をこの私が忘れていると、本気で思ったの!?」
「…でも」
「あなたの誕生日を忘れることは、ないわよ」
「ならば…母さんの手料理を食べずにすむよう、今日はみんなで外食しよう!」
「!?」
「ごめんごめん、母さんの料理でお祝いしよう」
「だいじょうぶ。キャメロンにケーキを買いに行かせているから」
幸せそうに笑い合う、母と息子。
もう、第9話は号泣ものの傑作エピソードでし。
タイムパラドックスなにするものぞ。
同じ時空間内に同一人物が存在しうる。。。
それって、時間が平行するパラレルワールドだから、
いくら時間を遡って過去を変えたとしても、
今や未来には影響を与えることはできない?!
つまり、未来のジョン・コナーおよび、現代をサバイバルするサラ&ジョン母子は
永遠に報われない、ということ?!(号泣)
でもね、もしオイラが時間を遡るチカラを持っているとしたら、
大切なひとには、やはりこんなバースディ・プレゼントを贈りたいなぁ。
来月7日、DVDリリースされる「ターミネーター:サラ・コナークロニクルズ」シーズン1.絶対オススメです。
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↑ ご注意ください。これ見ちゃったらノンストップですよ。
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