米国ではこの時期、短期間に高い利益を追求することが「善」と考えられていた。そうした考え方に都合のよい3ヶ月ごとの四半期決算や時価会計を次々導入し、日本にも採用させている。四半期ごとに時価に換算して決算を行う時価会計と「株主の利益」を主張して、短期の利益を狙う投資ファンドの組み合わせが、米国の金融資本主義の本質だった。

米国発の金融危機は、金融資本主義の貪欲な姿をまざまざと見せつけ、米国民を幻滅させた。

金融大手6社黒字の、芳ばしさ。