占いなんかないほうがいい

人気占い師「元気の出ない占いなら、ないほうがいい」と語る(NEWSポストセブン – 05月01日 16:13)
 情緒ある文体で、いままでにない文書き的な星占いとして多くの人に指示される、占星術師の石井ゆかりさん。WEBサイト「筋トレ」を主宰し、『marisol』『フィガロ ジャポン』などの雑誌で連載。著書に『12星座』(WAVE出版)、『愛する人に。』(幻冬舎コミックス)、『星占いのしくみ』(共著・平凡社新書)などの著書を持つ石井さんが、「占い」との向き合い方について語った。
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 私は、そもそも占いなんかないほうがいいと思うのです。自分の力で悩みや困難に立ち向かい、生身の人間として勝負していくのが一番いいことですし、経験にもなります。ただ、私を含め、人間は弱いので、どうしても未来の不安に勝てないときがあります。そういうとき「こっそり」占いを見たくなる、というのが、人間なんだと思います。
 私の占いは大して当たりません。この度の大震災も「何で当てられなかったの?」と言われました。当然の指摘だと思います。当てた占い師もいるのかもしれませんが、私にはわかりませんでした。ああした大きな出来事の前で、私の占いなんてとても無力なものだと思いました。
 でも、私の占いを読んで、「元気が出た」「ほっとした」と言ってくださる方がたくさんいらっしゃいました。それはおそらく、どんなときでも、占いは「未来には何かが変わる」と言っているからだと思います。「この苦しみがいつまでも続くのではないか?」という想像は、これ自体1つの苦しみです。占いは、この苦しみを軽くしてくれます。
 読んで元気が出ないような占いなら、ないほうがいいと私は考えています。でも、「元気だそうよ!」と言っても、元気なんか出ないと思うのです。たぶん、「こういうふうに生きれば、自分が望む方向にいける可能性がある」と思えれば、元気が出てくるんじゃないでしょうか。未来は変わるし、人には可能性がある。そういうふうに思えるような占いならば、当たらなくても、役に立たなくても、存在しても許されるのではないか。これが私の、占いをする「言い訳」です。
※女性セブン2011年5月12日・19日号
なるほどねぇ~
いいこと言ってますよね~

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