金木犀の香り

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なんだか胸が苦しくって、死にそうになるんですよ、奥さん。
思い出とつながっているからだと思うんですけど。
まだ小学生だった頃、ウチの近所に古めかしい尖塔のある洋館があって。
天気のいい日には開け放たれた窓から、ピアノの音が聞こえてくる家でした。
ホント、昭和の恋愛漫画っぽいシチュエーションですがね。
当時スイミングクラブに通っていて、特練の帰りはその家の前を通るのですが、
あるとき、ちらりとピアノを弾いてるひとの横顔が見えたんです。
たぶん、錯覚なんぢゃないか、ってほどに
イメージどおり
 ち ょ っ と  も の 悲 し げ な  美 少 女 で し た
ちょっリアルだったのが、
 そ の ピ ア ノ が も の す ご く 下 手 だ っ た ん で す ( 汗
漫画のシチュエーションにありがちな
 病 弱 な
とか
 複 雑 な 家 庭 環 境
とか
 
 叶 わ ぬ 恋 愛
などが、その子をもの悲しげにしているのではなく、
 異 様 に ヘ タ な ピ ア ノ の 腕 前
こそが、その表情の原因ではなかったのだろうかと。
で、
その洋館の庭に生い茂っていたキンモクセイの香りをかぎながら、
隣りの家に住む幼なじみの子(後に牧阿佐美バレエ団のプリマドンナになった)に
恋していたから。(恥死
ちょっと複雑な香りの記憶なんですがね。
好きです、キンモクセイ。
あ、
だからといって桂花陳酒が大好きというわけではありませんよ、まぁ飲むけどね。

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