ブログネタ:仏像好き? 参加中
えぇ、たしかにね。腐女子の奥さん。
(そいえば、オイラの知ってる腐の麗人たちは、かなりの確率で人妻ないし準人妻です…)
オイラはボーイズラブならぬ、ボーズラブ小説『破戒その愛』を書いた奇才・葉山罫その人ですからね。
主人公・ハルは、いまや超売れっ子の水嶋ヒロをモデルにしてるんですがね。
彼、ちょい仏像っぽい顔立ちしてますよねしてませんかそうですかオイラはしてると思いますがね。
いやもう、3ヶ月以上更新してませんでね。小説のほうは。
だって、あとは大団円なんですもの。
ジグソーを押し込めていくようなもんで、散らばらしたときが一番楽しかったりするんですコレが。
で、
仏像ブームですよ。確かに。
ウチにも玄関先に弥勒菩薩像のひとつも置きたいくらいなんですが。
(古い油絵の額ブチがあるんですが、絵の裏には弥勒菩薩の写真が貼ってあることを美人妻は知りません)
ふと思い出したのが、昔々、江の電鎌倉キャンペーンのプレで、
モデルの花さんの事務所に、キャスティングの相談した際に
「仏像がらみのお仕事ならば、むしろこちらからお願いしたいくらい」といわれたほどのマニアぶりで。
いや、どちらかというと「寺めぐり」ぐらいで、あんまりディープに「拝観」みたくは捉えてなくて…と
恐れ入ったことを思い出しました。
つい、2週間ほど前、NHK衛星第2の深夜トーク番組で
「阿修羅への愛について」実に嬉しそうに、萌え萌え語る花さんの姿を見てしまい、
じっとりと汗ばむ思いがしましたが。
ほとんど、東洋趣味の外国人に近い、へんな求道精神を感じます。
さて、この仏像ブーム。
花さんや、御大みうらじゅんセンセのような好き者が牽引したわけではなく、
あくまでも、救済を求めるこころが、こういったカタチになったのだろうと。
てなことは世のお父さん方のバイブル、日刊ゲンダイあたりも思いあたるようです。
「異様な仏像ブーム 生みの親は不景気だった」(ゲンダイネット – 06月02日 10:00)
東京国立博物館で開催中の「国宝阿修羅展」。展示品は約70件で、目玉の阿修羅像は734年に造像されたものだ。この像を見たさに連日1万7000人が詰め掛け、入場者数は73万人を突破。同館は29日から平日(火・水・木)の閉館時間を2時間延長し午後8時にした。この手の展示会としては異常な盛り上がりである。世の中は立派な仏像ブームなのだ。
「日本の仏像」(講談社)編集部次長の秋元賢一氏が言う。
「以前は仏像ファンは年配者が中心でしたが、いまは20代から60代まで均等に存在しています。阿修羅展では阿修羅像のフィギュアが3日で完売するなど、人気のすごさを見せつけました。仏像が世界に通用する芸術品だということに日本人が気づいたのでしょう」
同編集部はこの秋に解説書「よくわかる仏像のすべて」を刊行する。
こうしたブームは博物館や本にとどまらない。あちこちの寺院を仏像目当ての見学客が訪れ、見学の順番待ちまで出ている。江戸時代までの仏像1400件を擁する鎌倉市も同様だ。
「最近、見学の方から“○○寺の仏像を見たい。見学できますか?”という問い合わせを受けるようになりました。お目当ての仏像をしっかり見ようという人が増えたのです。鎌倉時代に作られた覚園寺の薬師如来坐像(国の重要文化財)などが人気です」(鎌倉市文化財課)
それにしても、なぜ仏像が受けているのか。
「原因は不安感です」と言うのは明大講師の関修氏(心理学)だ。
「革命期のような人が未来に期待しているとき、人々は新しいものを求め過去の文化を破壊したがるもの。現代はその逆で、人は不景気や年金問題などの『予期不安』におびえている。そのため過去の芸術品に目を向け、“昔はよかった……”と思うことで安心感を得るのです。最近の戦国武将ブームも同じ心理。仏像も武将も厳しい世の中をたくましくかいくぐってきたという現実が心の不安感を取り除いてくれます。景気や雇用が回復したら、仏像ブームも沈静化するでしょう」
不景気が生んだブーム。まだまだ続きそうだ。
(日刊ゲンダイ2009年5月30日掲載)