まずは一昨日、美人妻あてに届いたDMをご覧になってください。
PHAREという神戸のアパレルショップのプレセール案内なんですがね、奥さん。
http://www.phare.co.jp/
このイラスト、よく見てください。
記 憶 し ま し た ?
次にこの画像を見てください。
これは西武百貨店のクリスマス・スペシャルコンテンツ「北川悦吏子のシンデレラストーリー」のトップ画面です。
http://www2.seibu.co.jp/christmas08/
よく見ると、こちらにはAndy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc./Corbisのコピーライトが入ってます。巨匠アンディ・ウォーホルの作品であることを証明していますね。
はい、さっきアナタが記憶したのは
無 認 可 盗 用 と い う
重 大 な る 権 利 侵 害
犯 罪 の 実 例 で す 。
ポップアートの第一人者であるウォーホル自身、ゼロックスのコピー機を使って、モンローやプレスリー、あるいはキャンベルスープ缶などのイメージを複製して作ったリトグラフ作品が有名ですが。
自身のイラストが、これほどあからさまに複写(色見の変化を見ると、おそらくウェブからデジタルイメージをスクリーンダンプしてきて、DMの原稿にしていると思われる)して盗用されるとは思わなかっただろう。
今、わたしはクリエイターの地位向上を図る団体のお世話役をしている。
しかもその組織は主にDMやレスポンス広告、ウェブ広告といったダイレクトマーケティング系のクリエイターを対象としていて、現場での権利意識に対する啓蒙教育なども活動テーマなのだが、ここまで酷い盗用の実例を目の当たりにしたのは、企画制作の仕事に携わって約20年。私の経験の中でもほぼ、はじめて。
このDMを作った人間の、意識の低さに驚愕する。
ウォーホルクラスの作品を盗用した場合、また他のクリエイターが作った意匠を勝手に改ざんした場合、一体、どれほどの損害賠償請求をされるものなのだろうか?
西武のウェブを作った広告代理店や、コピーライツを認可しているウォーホル財団(コピーライツの契約者はミレニアムホールディングス?)など、関係各位がこのブログをご覧になっていたら、是非今後の対応/経緯を見守りたい。
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酷い…。
↑ここまで書いて次に何を書こうとしたのかすら忘れるぐらい驚愕してますよ。
いや、恐ろしい。
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オリジナルにあるパーツをかなり流用していますね。
しかもコピーの出来の方がかなり悪いです。(配置のバランスが悪いというか、ぶっちゃけセンスが悪いですね。)
パクる行為そのものも問題ですが、その上質まで落ちているのは、所詮その程度のレベルのデザイナーが担当してしまったという事でしょう。
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絶句、しますよね。。。
実際、オイラも自分で作ったものをパクられたことがありましたが、ここまで「まんま」な、酷い例は見たことなかったです。
いったい損害賠償請求が、なんぼになるのかを知りたいです。
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コメントありがとうございます。
クリエイターの端くれとしては、まともなデザイナーの仕業とは考えにくいです。おそらく、ものづくりではない人間(もしかしたら、ショップのスタッフではないかなと)の仕業ではないかと。
いずれにしても、ウォーホル財団に知れたら、この店だけの問題ではなく、代理店も西武も権利管理上、まずいことになりますな。経緯を見守りたいです。
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パパリロ肉鬼卿 様
是非とも公にして、クリエイターの地位向上を図る団体等にも教えてやって下さい。
それが、クリエイター達の為にもなるでしょうし。
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コメントありがとうございます。
私のお手伝いしている団体のほかに、2つの団体に通達してあります。
また、当事者である西武百貨店および広告代理店には知らせました。
実は、権利侵害の当事者であるウォーホル財団には、まだ伝えておりません。そのマターは、おそらく意匠盗用された西武さんなり代理店なりの作業だと思われるので。
ただしエビデンスは西武の担当者に送付済みです。